理学博士の佐治 晴夫さんのエッセイを読んで、心に飛び込んできた言葉。
「教育されなければ一人前になれない唯一の哺乳類が人間なのです。」
受精して、子宮の中で分裂を繰り返し、1ヶ月。
魚の面影になります。そうして、数日経って、
魚の心臓から左右の隔壁ができて、肺循環への準備をし、
上陸の準備が整い、それから数日経つと、大きさ2cmくらいのヒトの形になります。
それから、性別が確定し、約240日あまりで、
最初の大きさからいうと、5000倍くらいの大きさになって、
お母さんの体内から、この世界に上陸します。
私たち人間の体の構造は、チクワ構造、口から胃、腸へと続く一本の菅が基本で、
これは、無脊椎動物の名残だそうです。
背骨は、魚時代の名残。
この数億年にわたる宇宙の進化のプロセスを、
1年足らずで、駆け抜けて生まれてきた赤ちゃん。
泣くこと、お乳を飲むこと、眠ること、排泄すること、それ以外は、何もできません。
お乳を飲むのも、他の動物と違って、自分で立ち上がって飲むことさえもできません。
それは、大きな脳を持つことで、脳が十分に完成しないうちに出産するからです。
だから、私たちは、学校に行って、学ぶ必要があるのだそうです。
こう考えると、、
宇宙の進化の追体験をして、
今ここに私、あなたが存在していることが奇跡です。
私たち人間は、他から与えられることなしに、生きてはいけません。
哺乳類の中で、代償を求めることなしに、
純粋に与えることができるのは、人間だけです。
どう生きるべきかの答えは、人類進化の歴史の中に見え隠れしているようだ
と言われています。
「どう生きるべきか」そう考えることができるのも、人間だけ。
「どう生きるか:を考えて生きることが、人間だけなのです。
ということは、人間であるがゆえに、
「どう生きるか」を考えて生きていくことは必然なのではないでしょうか。
どう生きるか?
だから、「君たちはどう生きるか」という吉野源三郎氏の本や、
漫画になったものがとてつもなく多く売れているのでしょう。
人間であれば、それを考えるようになっているのだから。
どう生きるのか、考えることは、「哲学」です。
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リコネクティブ・ヒーリングを学ぶということは、
生きることそのものを考えることでもあります。
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