前に今年の年間ベストセラーで取り上げられていた漫画です。

「大家さんと僕」　矢部　太郎/著　　新潮社/刊　　2017年10月/行

この本は、２０１８年　第２２回　手塚治虫文化賞　短編賞　受賞　の本です。

芸人の「カラテカ」のコンビの一人、矢部太郎君が下宿したお家は、２世帯住宅のよ
うな作りで、 １階に大家さん、２階に矢部君が住むという一軒家。

その大家さんとの触れ合いが、ほのぼのとした漫画になっている本です。

 

この本を読んで、矢部太郎君、本当にいい人だなぁと思いました。

大家さんって、大家さんは本当にいい方だと思うけど、
ちょっと自分の世界に住みすぎて、
ご一緒するのは、なかなか普通だと難しいかもしれません。

優しい矢部君だからこそ、波長を合わせていけたのだと思います。

また、逆に大家さんの波長に合わせることによって、矢部君の良さが出てきたのだ
なぁと思いました。

そして、再度また読んだ時、やはり、大家さんが優しくて、
ちょっとテンポが人と違う、矢部君に合わせてあげているのだなという感想を
持ちました。

つまり、お二人が思いやっていての空気感が伝わってきて、とても素敵です。

クスクスと笑いながら、グッとくる。

絵も、矢部君が書いているのだけど、ヘタウマで、ほのぼのしているのです。

 

 

私は、後輩芸人の野口君、のちゃーんくんが好きです。
チャラいけど、本音で生きてて、さり気ない優しさを感じます。

お祭りの綿あめをお父様に、衛生上よくないから禁止されて、食べたことがなかった
大家さん。

どれほど、それに対して思いがあったか。
矢部君が綿あめ機を買って、綿あめをつくってあげた時の話です。

食べたかったという思いは、ずっと積もって発酵していた感じですね。

そして、ずっといい娘でおられ、いい人でおられたのでしょう。

初恋の人とのダンスパーティの話から、まじめでいても何の進展もなかったそうです。
そして、矢部さんと話をして、結局は、人間スレなくてはいけないと思われたのでした。

自分の人生を生きるためには、スレて自分のしたいようにし生きなくては！と
私の、再度心 を新たにしたのです。

ほのぼのした本ですが、後悔の無いように生きたい！と改めて思わせてもらった本です。

後悔のないように生きるためにも、
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